ここでは花柳界での符丁(隠語)をご紹介します。
折々に用語を増やしますので、お楽しみに。
糸(いと)

三味線のこと。三弦とも。
置屋(おきや)

芸者さんが所属する営業所のようなもの。
御座付(おざつき)

お座敷に付いたときのごあいさつ。その土地や季節に応じた唄や踊りでご挨拶とする。
お茶を引く

芸者さんがお客に呼ばれず、暇でいる様。暇な時間に石臼でお茶を引いたことから。
玉代(ぎょくだい)

芸者さんを呼ぶ料金。花代、線香代ともいう。
見番・検番(けんばん)

料理屋・芸者屋・待合茶屋の三業組合のこと。芸者さんの手配、送迎、花代の取り決めや精算を行うところ。
地方(じかた)

三味線を弾く人のこと。→立方
線香代(せんこうだい)

芸者さんと遊ぶときの30分間の料金。昔、時間を計るのに線香の燃え尽きる時間で計っていたため。通常、線香三本(90分)で一席。花代、玉代ともいう。
立方(たちかた)

踊りを踊る人。→地方
花篭(はなかご)

芸者さんが持って歩く和風のバッグのこと。→写真
つけっぱなし

時間無制限での芸者遊び。お大尽遊びである。